
- 著者
- 松田ヒロ子 著
- 出版年月日
- 2021年03月31日
- ISBN
- 978-4-7907-1754-6
- 判型・ページ数
- A5・261ページ
- 定価
- 本体3,800円+税
- 出版社
- 世界思想社
沖縄にとって〈植民地〉とは何だったのか?
琉球併合以来、日本人による差別と偏見に苦しんだ沖縄の人びとは、
植民地支配下の台湾でどのように生きたのか。
支配―被支配の間を往復した人びとの経験から、
沖縄の近代と日本帝国主義を再考する。
沖縄にとって〈植民地〉とは何だったのか?
琉球併合以来、日本人による差別と偏見に苦しんだ沖縄の人びとは、
植民地支配下の台湾でどのように生きたのか。
支配―被支配の間を往復した人びとの経験から、
沖縄の近代と日本帝国主義を再考する。
女がひとり親として生きるということ
彼女たちの生活困難や生きづらさを見据え、女性として、ひとり親として
受けてきた重複的な差別の存在をあぶり出す。
子づれシングル女性を対象とした多数の量的調査やインタビュー調査をもとに、
彼女たちの生活者としての実態を立体的に描き、抱える問題を浮き彫りにする。
生きづらさが軽減され、自由、尊厳、安定を実現できるために必要な 社会的支援策についても提言する。
教育システムにおける住民参加の効果を検証する
1970年代に西欧諸国から始まった教育の地方分権化は、2000年前後には開発途上の多くの国々でも拡大した。本書では、分権化に批判的な見方も強まる状況の下、自律的学校経営(SBM)を肯定的に取り上げその効果を立証することでSBMの必要性を示す。調査対象としたカンボジアでは、大量虐殺の歴史を経て崩壊した教育システムからの立て直しの過程で、地域住民の学校参加を可能とする「学校支援委員会」が2000年度以降に導入された。学校支援委員会が学校運営に関与することによりどのような効果をもたらすのか、その実態とともに詳細に考察する。
[ここがポイント]
◎カンボジアの教育システムにおける住民参加の効果を、「学校支援委員会」の位置づけや活動内容などの調査から考察。
◎スクール・ベースド・マネジメント(SBM)の効果を立証する。
阪神・淡路大震災と東日本大震災は、「災害列島」日本を改めて認識させた。しかも、超大規模災害に対して国家が防災の全てを担うことから、被害を最小化する「減災」対策を講じる政策へ転換した。今や「自助」や「共助」が自明となっている。本書では、阪神・淡路大震災において「住民主権型」まちづくりが創造的復興を導いた経験をもとに、主権者である住民と行政が「協働」で計画を作り対策を講じることを提言する。
[ここがポイント]
◎ 住民主権型の減災まちづくりとは何か。
◎ 神戸市で阪神・淡路大震災からの復興の実務経験を積んできた著者による提言。