松田ヒロ子ゼミ
個人の生き様にふれる
社会調査のひとつの手法に「ライフ・ヒストリー調査」というものがあります。これは、インタビューを通じて、個人の過去から現在に至るまでの人生をじっくり聴き、音声記録を文字化して、その人の主観世界を分析する手法です。「インタビュー」と聞くと、テレビニュースで見るような数分間の簡単な言葉のやり取りを想像しがちですが、「ライフ・ヒストリー調査」はひとりの人に対して、時間をかけて様々な質問を投げかけることによって個人の生きた軌跡を聞き取ります。
松田が担当するゼミナールIIと現代社会基礎実習II(2年生対象)では、これまで様々なフィールドでこのライフ・ヒストリー調査を実践してきました。2022年度と2023年度は、香川県小豆島とその隣にある豊島で活動する地域おこし協力隊員とOB・OGに対してライフ・ヒストリー調査を行いました。聞き取ったライフ・ヒストリーは文字化して報告書にまとめて、調査に協力してくださった土庄町の住民の方々にも寄贈しました。